〜 繋ぐ〜 2023年 夏の思い出
先日フルーツがゴロンと入った
すごく大きなゼリーが届きました。
私がぶどうを送ったお返しの品だと思われるのですが
一度話をしたのみで面識はなかったり
そのお礼はLINEでした方がいいか悩みながら
でもせめて声だけでも直接…と思い切って電話をかけてみました。
受けてくれた声が男性で
息子さんだったのか?
S君の声にも似てきこえて躊躇していると
さっと交代されて元気な声で挨拶してくださった奥様に
ほっと安心したのですが
すっかり何を話して良いやら言葉がでてこなく
結局変な電話になってしまいました。
でもひとつ思ったのは
葬儀に行けていたらもう少し
私の中でお別れできていたのかも
ということと
自分の中の思いがまだモヤモヤと漂っているからかもしれないと思って
ちょっと言葉にしてみようと思い
自分のためにこの夏のことを書き始めようと思いました。
この夏が暑かったのは
季節のせいだけではありませんでした。
6月 突如お誘いをもらった同窓会でS君からその理由を聞く。
6年前から癌をわずらっていた時期を経て
今は余命3ヶ月と言われているとのこと。
このままで終わらせるつもりはないし
またみんなと繋がりたい。
みんなにとって再び繋がる機会になってほしい!
そんな思いで声をかけてくれたことを教えてくれる。
自分の状況が大変とかどうこうではなく
この先を見て今やりたいことに向き合い
同級生を集め語る姿は
やせ細っていながらも強さを感じさせてくれた。
そんな開催理由を知りながらも
10年ぶりに会って話す会話は当たり障りのないものになってしまい
なんだか歯がゆい思い。
でも幸運なことに
いやさすが癒しのS君
S君の方から声をかけてくれた。
『のっちゃん覚えてる?』
ドキリとする聞き方に
え〜なになに?!と焦る
どうやらセンター試験の日に私が時計を忘れた際に
2個持っていたS君は親切に貸そうか?と声をかけてくれたらしく
その際の返事について覚えているか?との内容…
まさか
『いらん!!!』などと自分が答えていたなんて
酷すぎる対応にびっくり冷や汗💦
謝罪とともに
今の私ならありがとう!!たすかるーーー!!!って言ってると思う!!!
と弁明?!する私にもまた やさしく笑ってみていてくれた。
小学校のころから優しいS君
頼りになるとかならないとかいう次元でなく
存在そのものが私にとっては癒しになっていた。
どこからとなく現れて独特の空気感というのか?
ぽそっと発するその言葉が不意をついてくるような…
そう今回の話題の持ちかけも
S君らしい
重くなりそうな空気を一瞬で軽くしてくれてさすが
閉店後も同窓会は続き
また夏の開催を決定
私はぜひ料理人となっていたS君の料理を教えて欲しい!!と
さっそくZOOMクッキングをお願いした。
そして思うように話せなかったから
ぜひZOOMで話したいと希望をつたえることもできた。
ZOOMというツールがあることに感謝
なにより
そんな話を持ちかける勇気をくれたS君本人にありがとう