変化する
AP講座第2章でした。
『怒り』の取り扱いについて
怒りの感情に流されないで上手に対処していく方法をみていきました。
この回に必ず思い出すことがあります。
40年ほども経ってわかったことがありました。
私は子どもたちが喧嘩をしているととっても嫌な気持ちになってイライラし
また喧嘩することに対してガミガミと怒っていました。
ある時、イライラとガミガミとともに涙が出てきていました。
もう!本当にいい加減にして!!!
時が止まったかのようになってすぐ
違う…と気づきました。
今ではない何か別のものに向けて怒りを表している
私は目の前の子どもたちを通して
過去の自分を思い起こしていたようなのです。
大人たちが毎日毎日喧嘩ばかりしていたあの頃が今に重なって。。。
朝起きた時から家にいる間はずっと、
いつ喧嘩が起こるかわからない
いつ怖い声が聞こえ始めるかわからない
もう終わったかな?
もう機嫌なおってるかな?
怖い思いや、不安がいっぱいで、自分を守るにはその場の状況判断が肝心で終始周りの状況把握が欠かせませんでした。必然的に顔色を伺い、周りに合わせることが優先されて、自分がどうしたいかなど考えるゆとりはほとんどない状態だったと記憶しています。
20歳の成人式を迎えることも
結婚することも
子どもを産むことも
明るい未来は思い描けず
その日学校を楽しめていることがいちばんいい時間でした。
(家の外に安心や喜びがあったことに救われました)
なんで私は生まれてきたのだろう。
私が何か悪いことをしたのかな。
こんな酷い状況に在ることを恨んだこともあったのです。
そうして祖母が亡くなった時から
あのまま死んでしまって良かったのかな…と後悔のような思いが残りました。
祖母が居なくなって、激しすぎる言い争いは無くなりましたが
『喧嘩』がなくなったわけではなく
仲が良いわけでもなく
嫉妬の嵐やごきげん斜めな母の言動に嫌気もさしていました。
でも…
AP講座を受講して、またリーダーとしてAP講座を伝える側になっていった時
つまり、AP講座に何度もなんども触れるたびに
また違う感覚を取り戻していきました。
確かに実際に目の前で起きていた『喧嘩』の事実は変わりませんが
それに対する認識が変わりました。
当人たちも何か思いがあってそうしていたはずで
それをうまく伝えることができないでいただけ。
コミュニケーションがうまくとれなくて歯がゆかっただろう。
…周りに対する認識が変わりました。
自分が親になって大変さに苦しんだとき、あんなに嫌だった母の対応と同じことをしてしまっていたことに気づいてショックを受けました。
嫌だったことを、子ども達にしてしまっているなんて…
親から自然と習得してきた関わり方のままではうまくいかないことがあります。
我が家のように傷ついてきた大人が傷ついたまま親になった場合
立場上小さな子どもへの配慮はなされず本人もいっぱいいっぱいだったのだと
私も母も祖母もきっと同じだったのではないか思うようになりました。
悲しさ、悔しさ、辛さ、虚しさ…様々な負の思いが絡まっていたものが解けて
過去にされたことと、当時の自分の気持ち、自分もしてきたことのそれぞれをわけて考えられるようになった時、両親への憎しみにも似た感覚は薄れて、次第に労う気持ちが湧いてきました。
同時に過去の気持ちが癒されて『もういいよ』と自分にも思えるようになりました。
母も祖母もそれぞれに必死だったけれど
うまくいく方法を知らなかっただけ。
私はその恩恵を受けても来たけれど必死で頑張ってきた
さらには違う選択…つまりAPでより良い方法を知ることができている自分にヨシ…と。
…自分に対する認識も変わりました。
事実は変わらなくても
対する思いは今でも変えることができます。
自分の思いを変えることができるのは自分です。
APは、以前里親さんのセミナーで知った…まさに『ライフストーリーワーク』
講座の中で『過去〜今〜これから』に心を向けていきます。自分で自分を理解し受けとめる時間は、自分への癒しと励ましになって、これからのことに向かう心の感覚が軽やかに変わっていきます。
いやだと思うのも自分なら
いいと思うのも自分。
心地良さ、幸せは自分から手に入れることができます。
今受講いただいている受講生さんから感想をいただきました。
自分の中が穏やかだと伝え方も工夫するゆとりができました。
周りにも伝わりやすくなりました。
演習を続けることでこんなにも感じ方や行動に変化があるものなんだなと実感しています。
ご自身の気持ちに気づかれて上手に対処されている姿に
こちらが勇気づけされています。
感情のコントロールができるようになりたい方
過去に受けた傷で心を痛ませている方
親子関係、親族関係…人間関係を改善させたい方
一緒に振り返りながら気持ちに寄り添っていきます。
AP講座は次回7月開講予定です。